用語辞典

用語辞典

アウト・フォーカス(out focus)
焦点の合っていない画像のこと。映画などで意識が朦朧としている様などを表現するために計画的に用いられる。

アウトライン(outline)
外形・線・輪郭の意。転じて概略の意にも用いられる。

アクセント・カラー(accent color)
全体の基調色を引き締めるような、ポイントになる色。

アーツ・アンド・クラフツ(arts and crafts)
19世紀のイギリスで初めて用いられた用語。手仕事による工芸品の全体を意味する。
当時のイギリスが産業革命の頂点に達した反面、機械的生産方式から生産される製品のデザインが
極めて粗悪でプリミティーブであった。そのため、長い伝統を有するハンド・メイドな
造形物の生活に直結した美を見直す必要があるとの志向から生まれた語である。

アート紙(art paper)
ケミカル・パルプを主とした上質紙の両面にクレー(粘度)白色剤などを塗布し、光沢に仕上げた印刷用紙。
ポスター、雑誌の表紙など用途は幅広い。

アド・ボード(ad board)
狭義には広告板のことをいうが、広くは広告物の掲示板や看板一般をいう。

アニソトロピー(anisotoropy)
空間の異方性。例えば、実際に同一の長さの直線であっても、それが水平に置かれたときと垂直に置かれたときと
では、垂直に置かれた方が長いと感じる。このように物的空間が等質であっても、それを認知することによって成立
する心理的空間が等質でないような場合、空間の認知が「アニソトロピー」を持つためであるという。

アバン・ギャルド(avant garde)
芸術関係では前衛派・前衛美術を意味し、最も革新的な芸術家やその傾向のこと。
特に抽象主義や超現実主義をいう場合が多いが、変転する芸術運動の中で既成の観念や流派を否定し、
常に新しい革新的なものを創造しようとする傾向を総称している。

アブストラクト・アート(abstract art)
抽象芸術。自然的・具体的対象から出発せず、昇華された純粋形態または解放された
物質によって芸術的表現を達成する美術をいう。

アプライド・アート(applide art)
彫刻・絵画・音楽・文芸などのように、純粋に美的価値を追求する芸術を自由芸術(free a.)・
純粋芸術(pure a.)と呼ぶのに対して、工芸・装飾美術・建築などのように、実際の使用目的に
拘束されながら効用価値と美的価値とを追求する芸術をいう。

アラベスク(arabesque)
アラビア風の装飾模様の意。一般的には渦巻いたり、もつれあった模様を総称している。

アール(r→radiusの略)
半径をいう。器物等の角に丸味をつけるとき、アール5mmといえば、直角を構成する二辺5mmよりの距離に
ある点より、半径5mmの半円を描いて二辺を結び、二辺と半円周でできる部分を取り去ったものである。

アール・ヌーボー(art nouveau)
新芸術の意で、今世紀初フランス、ベルギーを中心として興った一つのデザイン様式。建物や工芸において、
曲線を主とした自由な意匠によって過去の形式を打破し、一時は世界の流行となった。

アンピール様式(empire style)
ナポレオン一世の帝政時代に始まるフランスにおける美術・工芸・建築の様式。古典主義美術の発展とみられるが、特に室内や家具において、古代ローマやエジプト様式の適用により、豪華で王者的な威厳を示そうとした。

アングル・ハント(angle hunt)
本番の撮影前に、対象物の描写がより良く見える角度を狙って撮ることをいう。

イコノロジー(iconology)
図像解釈学。文明の発展段階に対応して生まれてきた人工的な図像・イコンのもつ形式と内容との関係について、
造形的・文化的・宗教的・伝統的などの総合的な視点からとらえようとする学問。

イマジネーション(imagination)
イメージを意識に浮かべる作業。想像と訳される。「イマジネーション」の内容は視覚的・聴覚的なもの、
すなわち直観的なものが多いが、観念的・抽象的なものもありうる。

インクラステーション(incrustation)
化粧張りのこと。古代・中世等に使用された建築の一技法。
壁面または床に色の異なった石を張り模様を作って装飾とした。

印象広告(attention ad)
広告には広告を見る人に対して、宣伝対象の印象を強く焼き付けていくような機能と、宣伝対象の有意性を
説き明かして納得させていくような機能がある。前者を広告の印象機能、後者を広告の説得機能という。

インダストリアルデザイン(industrial design)
工業製品のためのデザインを、手工業的な生産品あるいは工芸美術のような
一品制作品のデザインとして区別する場合に使われる。

インスティチューショナル・アド
(insituational advertising)
企業広告

インフォマーティブ・アド(informative ad)
解説広告・説明広告・品質表示広告など、広告商品の性能・成分・構造・使用法・保管法を特徴や消費利便に
解説し、具体的な商品知識を与え、購入に対する指標を示すような説得広告のこと。

ウィンドウディスプレイ(window display)
商店のショーウィンドウを利用した展示装飾で、顧客の店内への誘導を目的とする。

ウォーター・マーク(water mark)
紙を透かすと見える、透かし模様。製紙のさい抄(す)きこむのだが、製造業者のマークや名称が多い。
13世紀頃からヨーロッパで始められたが、最近はあまり使用されない。

ウォッシュ・ドローイング(wash drawing)
透明色で描く図。

裏移り(set off)
印刷した紙が、次々と重なることから、紙の裏面に印刷インクが移ってしまう故障。

裏抜け
印刷されたインキが裏面に抜けて見えること→裏移り

エスキース(esquisse)仏
下絵・下図・スケッチ・草案などの意。

エスプリ・ヌーボー(esprit nouveau)仏
第一次世界大戦後フランスに起こった芸術革命運動の一つ。詩・文学・美術・音楽など広い範囲を包含し、
その表現と形式を近代精神と合致させようとした。アポリネール、ジャコブ、サルモン、ピカソらが
中心となりデルメを主筆として国際的雑誌『エスプリ・ヌーボー』を刊行した。

エチュード(etude)
習作・練習のこと。大作のための準備的作品・研究的作品をいう。

エッチング(etching)
銅板によるしょく刻凹版印刷法。

エレベーション(elevation)
立面図のこと。主に建築物の直立投象面への投象をいう。

遠近法(perspective)
全ての物体を人間の目に見えるのと同じように平面上に図示する方法。透視投象作用による陰影及び
色彩の変化を求め、透視図法では物体の位置・形状を単に線のみによって求める図法である。

エングレービング(engraving)
金属版の彫刻をいい、印刷の場合は手彫りの凹版である。

エンバイラメント・アート(environment art)
環境芸術のこと。作品展示に音や光を加えることによって、
今までと違った環境芸術的な作品として展示されているものをいう。

黄金分割
いわゆる黄金比。古代ギリシャ以来、美的プロポーションの典型として尊重されてきた。

オーガニックデザイン(organic design)
有機的デザインをさす語。軽快で人体機能に積極的に型づけようとする考え方で、最近のグラフィックデザイン
でも用いられるが、歴史的には家具のデザイン、椅子の形態を近代的に変貌させ、第二次世界大戦後には
新材料や新しい成型法などで今までにない形を作り出してきた。

オストワルト表色系(ostwaid color system)
ドイツのオストワルトによって作られた、配列が対称的な表色系。
色相の種類は24または100で色立体は復円錐体に構成される。

オートマティズム(automatism)
自動法・自動作用。無意識のうちに描いたり、行動したりするところに、予期しない美しさを見出す場合をいう。

オーバー・プリンティング(over printing)
一度印刷されたインクの上に、重ね刷りを行うこと。
重ねられたインクの透明度によって、新しい質感または色相が表れる。

オプ・アート(op art)
オプティカル・アートの略で、光学的芸術の意。
絵画の持つ暗示や連想の幾能を排し、視覚的表現で心理的反応を狙うアート。

オブジェ(objet)
語義は物・物体・客体・対象などで、英語のobjectがこれに対応する。
造形上では、ダダイズムやシュール・リアリズムによって新しくとりあげられた用語。

オフ・ブラック(off black)
ほとんど黒に近いが、ごくわずかに色味をもっている暗い色の総称。

オフ・ホワイト(off white)
ほとんど白に近いが、ごくわずかに色味をもっている明るい色の総称。

オープン・スペース(open space)
開空間・開放的空間・開かれた空間などをいう。
都市計画領域の用語で、建築物によって囲まれていない緑地・空き地などの総称。

オープン・ディスプレイ(open display)
消費者が直接手にとってみられる形態で陳列されていること。

※デザイン小辞典より一部引用
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